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のほほんデジカメ修行日記。何気なく目に留まったもの・風景などを、写真と共に綴ります。(機材:FUJIFILM FinePix F700 & Panasonic LUMIX DMC-FZ3)
by misa22_5
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双貌の貴婦人。
2006年 02月 24日 |
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Cathédrale Notre Dame --- Chartres


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『フランス田舎町ぶらり一人旅』、最終日の訪問地はシャルトル。
そう、『シャルトル・ブルー』と呼ばれる青のステンドグラスで有名な、ノートルダム大聖堂の町です。
訪問の目的は無論のこと、世界遺産である大聖堂をこの目でじっくりと見るためだったのですが・・・実際訪れてみると、こじんまりとした町の姿そのものもなかなかに美しく、爽やかな秋晴れの陽気も相まって、とても楽しい散策の一日となりました。

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シャルトルへはパリのモンパルナス駅から、ヴェルサイユ経由の急行で1時間ほど。
モンパルナス駅の構内はとにかく広く、行き先(地方)によって切符を買う窓口も違えば、列車が出るホームもかなり遠いところにあったりします。
これから行かれる予定のある方は、きっちりと下調べをするか、時間に十分の余裕を持っていってくださいね。

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駅の売店で買ったジュース・・・開け口が螺旋状になってるの、初めて見ました。
面白いですねぇ。

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かの有名な貴婦人のお姿は、シャルトルの駅を出るとすぐ目に留まりました。
思いのほか近かったので、例によってヘソ曲り・・・じゃない(笑、遠回り。周辺をのんびりと散策してから、最後に大聖堂へ行くことにしたのですが、実はこれが大正解。
聞いたところによるとこの時期、大聖堂内正面のステンドグラスに太陽光が入って一番美しく輝くのは、午後になってからなのだとか。
輝いてくれた結果は、年末にアップした写真の通りです・・・ウデのほうは相も変わらずお粗末ですが^^;


プロヴァンもそうでしたが、シャルトルも周辺からの眺めがまるで絵のように素晴らしい町。
あたたかな陽射しが降り注ぐ中でのお散歩は、本当に楽しかったです。
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花咲く小川や水路もあったり。
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大聖堂脇のお店(レストランだったかな?)も、お洒落です。
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そして。お待ちかねの大聖堂内は、もう本当に、声を失うほどに荘厳で美しくて・・・下手な写真ではそれを十分にお伝えできないのが残念です。。T-T。
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感動のあまりにぼうっとなってしまった頭を冷やそうと、ちょっとした展望台になっているという裏庭のほうへ回ってみると。
・・・何と、そこに咲き乱れている朝顔に似た花の色まで、透き通るように美しい青なのでした。
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 *

最後に・・・この町を散策している間にも一つ、素敵な出会いがあったのでご報告を。

町の中心部からはかなり外れたところに、『ピカシェットの家』という不思議な家があるのですが(その不思議さ加減についてはリンク先のページをご覧ください・・・シャルトルへ行くならここも必見!)、そこを見学している最中にひとりの女性にばったり遭遇、「日本の方ですか?」と声をかけていただいたのです。

「いくよさん」とおっしゃるこの女性、自分と同じく小休暇を取ってパリに滞在、周辺の小さな町をいくつか回られており、美術にとても造詣が深くてらっしゃる素敵な方でした。以前は、しばらくの間イタリアに滞在して美術関係のガイドのようなこともなさっていたそう。確かに、どことなく聡明で落ち着いた大人の雰囲気をお持ちです。
でも、実際に話してみると屈託がなくて、
「ここ、遠かったですねぇ・・・しかも分かりにくいし。最初は間違えて、お隣の他所様の家に入り込んじゃって。お留守で鍵が閉まってたから良かったけど、窓から中を一生懸命覗き込んじゃってたもんで、ここの入口のところで立ち話してた小父さん達に『違う違う、こっちだよ』って笑われちゃいましたよ」
なんて、お茶目なところもおありでした(笑。

それにしても。旅の経験も豊富なこの方といろんな話をしながら歩いていると、行きはかなり遠かったはずの道のりがとても短く感じられ・・・しかも不思議なことに大して地図を見ていなくても、いつの間にか見たいもののある場所にたどり着いているのです。(自分の頭はまるっきり役立たずってことですね^^;)
これも旅のミラクル、なのでしょうか?

そうこうしている間に、はや大聖堂の下にたどり着き。内部訪問を午後に残していたわたし、これから美術館へ行くという彼女とそこでいったんお別れしたのですが、縁がある時って最後まであるんですねぇ・・・何と、帰りしなに駅のホームでもバッタリ。またあちらから「あれっ、みささん!?」って声を掛けていただきました(笑。
そこで、共に車中の人となっておしゃべりに花を咲かせていると・・・やっぱり、あっと言う間にパリに到着。
同じメトロに乗って、先に降りる彼女と今度こそ本当のお別れとなりました。

ともあれ、ひとり旅の最後にこんなに楽しいおしゃべりが出来るなんて思いもしませんでした・・・出会えた偶然に感謝です。

いくよさん、お会いできてとても楽しかったです。ありがとうございました。
いずれシチリアに出かけることがありましたら、その時は必ず!連絡いたしますね(笑。

 *

とりあえず・・・これでフランス一人旅の記事はいったん終了、ということにいたします。(のちほど、載せきれなかった写真をアップすることはあるかも知れませんが。)
ここまで長々とお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました~!<(_ _)>
また来月半ば、一週間あまりの海外逃亡を企てておりますので(笑、その後の記事もどうかお付き合いのほど、よろしくお願いいたします^^
by misa22_5 | 2006-02-24 00:01 | 街・建物 |
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